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はじめに

憧れの海外移住は果たしたけど、実際に住んでみると、文化や言葉の壁・人間関係が結構たいへんだな、と思われていませんか?
国際結婚で、外国語でコミュニケーションしているご主人・奥様との誤解や行き違いが多く、どうしたらもっといい関係を築けるか、思案してらっしゃいますか?
または、子育てやご実家のご両親のことで 意見が合わず、お困りなことはありませんか?

ハンブルネス、「謙虚さ」をモットーに ご相談者さまと一緒に解決策や希望の将来への道を模索していく… のが、私が提供するカウンセリングです。

海外生活・国際結婚・「クロス・カルチュラル」とは?

海外生活、たくさんの人が一度はしてみたい、と思うことですよね。ただ、実際に他国に来てみると たくさんチャレンジが待っているものです。特に現地語を覚え、その国の人、文化やしきたりに溶け込もうとすると 容易でない場合も多いですね。

一人で海外在住されている方は 経済的なやりくり、プラクティカルな面(住居など)、またどうやって孤独になるのを防ぐかも 課題かもしれません。
現地の方、もしくは他の外国人と結婚されたり、一緒に生活されている方はチャレンジがより複雑になってしまう傾向があるかもしれませんね。ただ、国際結婚と一言で言っても、いろいろな生活環境・家族環境により どんな風にみなさんが感じてらっしゃるかも様々だと思います。パートナーの出身地やバックグラウンド(親御さんはどんな方か、育った環境など)、どれだけ日本語や日本の文化に精通しているかも日々の生活に大きな影響を与えます。お子様がいる・いない、も大きな要素ですね。

欧米では国際結婚をクロス・カルチャー・マレッジと呼ぶこともあります。それは、二人の国籍の違うパートナーが結婚するとき(国際結婚)、やはり二つの異なる言語や文化が日常生活で対面することからだと思われます。
国際結婚というと、どちらかが どちらかの国に移り住むことがほとんどですから、その場合言葉を習得する、異文化に溶け込むことなどが 「公平」にではなく、どちらか一方にかかってきます。

私はノルウェーに住んでいますので、ヨーロッパ内を見ても妻である日本人女性がこちらに移ってこられるケースが圧倒的に多いです。外国語である夫の国の言葉を習得する過程でも 勘違いやコミュニケーションがスムーズにいかないことでの フラストレーションなどを体験するカップルがほとんどです。日常のフラストレーションが大きくなり、二人の関係にまで悪影響を与えることもあります。

言葉の課題のほか、異文化体験・移住先の国のカルチャーの違いをどうクリア―していくか、また 異国での社会進出などが主に上げられます。ヨーロッパは特に女性の社会進出が当たり前とされ 「専業主婦」は社会的に奨励されないことから、ご主人や彼の家族を含め、そういった早期社会進出の期待がプレッシャーになるケースも多くあります。
また、ヨーロッパでも物価が高い国にお住まいであれば一人の収入だけでは家計が苦しかったり、老後の年金にも響いて来たりします。
二人がよく話し合い、いろいろなことをメンタリーにも実際的な面でも準備して向き合うことが 課題に直面した時にヘルプになると期待できます。

どんなときにカウンセリングが必要になるの?

いつ、カウンセリングを受けるかは人それぞれです。ケンカしていても、仲直りがキチンとできたりして、お互いの信頼関係を保てる場合などは、二人が一緒にいる意味を確認することができるでしょう。
ただ、どちらかでもそんな感覚が薄れ、「この結婚本当に正解だったのか」「この人と一緒でいいのか?」と疑問が出てくる時は赤信号が点滅しているかもしれません。
ノルウェーの場合は、どちらかが別れたくなったら、簡単に離婚できる法的システムになっています。そんなことから、一般的にはサインを感じたらカップルカウンセリングを早めに受けた方がいいと提唱されています。

システムズ・カウンセリングとは?

ここで少し、私の専門のシステムズ・カウンセリングについてご紹介します。
この手法はシステミック・アプローチとも呼ばれ、1950・60年代に考案された「システムセオリー」を土台にしています。また、日本では「家族療法」としても知られています。

家族療法(ファミリーセラピー)は「個人や家族の抱えるさまざまな心理的・行動的な困難や問題を、家族という文脈の中で理解し、解決に向けた援助を行っていこうとする対人援助方法論の総称である。」と紹介されています。(家族療法テキストブック、日本家族研究・家族療法学会編、2013年 金剛出版)

「システム」は人間同士や置かれた状況・文脈背景が相互に影響しあっていくもので、問題は問題を抱えたその人の中にある、というサイコ・アナリシスの考え方から距離を置いています。先にも触れましたが、原因を探るアプローチではなく、解決策・希望の未来を模索するタイプのセラピー(カウンセリング)です。個人、カップルや家族内の問題も、誰が原因かを探ることはしません。問題は人間同士のインタラクション(関わり合い)の結果であったり、問題は問題として存在するという見方です。つまり、DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)のケースなどを除き、悪者は居ないという考えです。
システムズ・カウンセリングには複数のアプローチがあり、私は中でも「コラボレイティヴ・アプローチ」や「ナラティヴ・セラピー」と呼ばれる視点からお話しさせていただいています。例えば、コラボレイティヴ・アプローチではクライアントさんが自らの人生のエキスパートと位置づけられ、私の仕事は あくまでもオープンで自由な会話環境を作り出すことです。 そんな会話の中で新しいアイデアをクライアントさんと一緒に探り、諸問題の解決法などを提唱することができます。ナラティヴ・アプローチでは問題や課題をまずご本人から切り離して考える作業を経て、過去に培われたアイデンティティーの理解を新しい角度から見てみることで、新しいアイデンティティー理解を構築していくプロセスをたどります。

カウンセリングでは実際にクライアントさんが今一番気にかけていること・心配なことを話していただき、そのお話を中心にいろいろ質問させていただきます。質問に回答いただくのも自由です。